Vue 9用モジュール - AdvancedGraph

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シーングラフへのアクセス、カスタムシェーダーの作成

優しいVueの、もう一つの顔を知る

このモジュールを追加すると、シーンの「舞台裏」にアクセスできるようになります。 AdvancedGraphを使うと関数エディタの潜在能力を100%活用できるようになるため、オブジェクトや質感が互いに影響しあうやり方の詳細なコントロールが可能になるのです。

Vue 9 AdvancedGraphモジュールは、Vue 9 EspritVue 9 Studio用のオプションモジュールです。Vue 9 Completeへのサイドグレードで追加することができます。 Vue 9 Completeには最初から含まれています。

SmartGraph関数エディタ

質感エディタのパラメータのほとんどは、関数、または関数セットを使ってコントロールすることができます。 関数エディタを使いこなせば、質感編集は思いのままです。

関数グラフには、ノイズや直接生成関数、演算、混合、結合、フィルタなど様々なタイプから選べるノードがあり、それらは数百種類に及びます。

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ヴェルヴェットシェーダー

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X-rayシェーダー

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カートゥーンシェーダー

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スキンシェーダー

ノードの大部分は相互に接続できるため、非常に手の込んだ質感や、X-ray、ベルベット、カートゥーンといった特殊なシェーダーも作成が可能です。 オブジェクト直下との距離や入射角を入出力するノードを使えば、環境に対する反応をさらに改良できます。

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また、すべてのSmartGraphノードで名称変更やコメント追加が行えるため、非常に高いグラフの可読性を実現しています。

人工知能システムからヒントを得て開発されたSmartGraphテクノロジは、関数エディタが提示する非常に多くの可能性を取捨選択し、目的の結果を導き出す助けになるでしょう。 このテクノロジにより、ノードの接続やカスタムシェーダーの作成が直感的に、かつ短時間で行えるようになります。

シーングラフ

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Vueが提供するシーンエレメントの操作手法は、標準的で直接的です。 AdvancedGraphを追加すると、シーン要素の相互関係を中心軸とする、新しいコントロール手法を手に入れることができます。 シーングラフと呼ばれる手法です。

シーングラフ手法では、シーン内のオブジェクトや質感は個々にグラフを持ち、アイテムの属性はグラフの出力として表されます。 このグラフには、ワールドブラウザのグラフアイコンから簡単にアクセスできます。 これにより、オブジェクトや質感の属性にアクセスしてグラフ内で値を渡すと、特定オブジェクトの出力を制御できるようになります。

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ノードグラフを使って属性を視覚的に接続することで、オブジェクト、地形、質感は独自に関連付けられます。

シーングラフを使うと、シーン内の他のアイテムを使って地形や質感やアニメーションの属性を制御するという、非常に複雑なスクリプトの作成が可能になります。

メタノード

メタノードは、ノードやリンクをひとつにグループ化するためのノードです。 複雑なグラフが機能モジュールとして整理されるため、グラフの可読性が劇的に向上します。

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メタノードを作成すると、上位ノードからアクセスできる内部パラメータを簡単に決定できます。 これが「パブリッシュ(発行)」と呼ばれる機能です。 パブリッシュ機能を使うとシンプルな「インターフェース」を定義できるため、メタノードの簡便性が大幅に高まります。 そのメタノードの振る舞いを左右する設定だけを表に出し、それ以外の内部パラメータは隠しておけるからです。

Vueに付属するメタノードプリセットを基に、オリジナルのメタノードを保存していけば、充実したライブラリの構築も夢ではありません。

カスタムインターフェース

Vueの強力なパラメータパブリッシング機能が大幅に拡張され、トップレベルインターフェースの作成が可能になりました。 シンプル化されたハイレベルコントロールを作成し、こうしたコントロールには質感エディタ、地形エディタそしてオブジェクトエディタなどから自由にアクセスが可能です。

これにより、関数エディタを開くことなく関数グラフの能力を利用することができるようになります。

トップレベルパラメータは、パブリッシュ済み質感パラメータを含め、タイムライン経由でアニメーション化が可能です。 この機能は、質感アニメーションに従来考えられなかった自由を与えるでしょう。

トップレベルパブリッシング

質感コントロール

海水面

高度に対する質感の新しいマッピングオプションとして、「海面を基準に」が追加されました。 このオプションを有効にすると、ワールド座標の絶対値、または海面を基準にして、特定の高度に質感を出現させることができるようになります。

また、関数グラフには、新しい入力ノードの「海水位」が追加されます。

この外部依存ノードは、オブジェクトの位置とサイズをユーザ定義の実在単位(メートル/フィートなど)で表示することが可能です。 直下のオブジェクトとの距離やカメラからの距離といった、実在寸法を表示するほかのノードについても同様です。

また、実在単位はオブジェクトグラフの位置/サイズアウトプットにも取り込ませることが可能になりました。

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マルチ質感

マルチ質感は、あるオブジェクトに適用されている全ての質感を、1回の操作でまとめて変更できるようにするものです。 マルチ質感は、保存して再利用ができます。 また、シーン内の他のオブジェクトにコピー、貼り付け、ドラッグアンドドロップすることができます。

グラフベースのアニメーションスクリプト

シーングラフ手法を使用すると、グラフベースの複雑なアニメーションスクリプトで、アニメーション化したオブジェクトの属性を制御できるようになります。

ボタンをクリックして各オブジェクトのグラフにアクセスし、オブジェクト属性を制御する関数を組んで、希望する出力(位置、方向、サイズなど)に接続します。 関数グラフの中では、シーンの他のオブジェクトの属性にアクセスできます。 この方法を使えば、他のオブジェクトの属性を使って、オブジェクトを簡単に制御することができます。

緩やかなダイナミクスノード

セットアップが簡単な「緩やかなフォワードダイナミクス」機能(「緩やかなダイナミックとリンク」のセクションを参照)に加え、Vueには自然に流れるアニメーション作成に特化した、一連の新たなノードが搭載されています。 これには、遅延ノード/積分ノード/微分ノード/PIDノード/制限ノードなどがあります。

機能リスト

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  • シーングラフ手法に基づく強力なシーンコントロール
  • 第4レベルの質感編集へのアクセス
  • 関数グラフを使った、すべての質感パラメータのコントロール
  • 他オブジェクトのプロパティに基づいた質感コントロール
  • 質感グラフを通じたディスプレイスメント方向の制御
  • Pythonノードを用いた高度なカスタム関数の作成
  • 高度なSmartGraph入力ノード: 画面位置、入射角、カメラとの距離、光線距離、オブジェクトのデプス、オブジェクト直下との距離、光線入射角、光線方向、光線色、反射された方向など
  • 関数出力オブザーバによる出力結果の詳細プレビュー
  • 関数エディタ内での詳細ノードプレビュー
  • SmartGraphの一部をメタノードとしてグループ化
  • 上位レベルからのアクセスを容易にする、メタノードパラメータの「パブリッシュ」機能
  • 頻繁に使用するグラフパーツを集めた独自メタノードライブラリの構築
  • 地形上の質感分布を直接生成地形の高度関数内部からコントロール
  • 直接生成地形高度の、他のオブジェクトとの関係性に基づいたコントロール
  • 他のオブジェクトと連動して変化する直接生成地形高度
  • 関数エディタ内での直接生成地形のプレビュー
  • 関数グラフを使用したEcoSystemカラー強度のコントロール(EcoSystemが必要です)
  • 関数エディタ内の一貫性のある単位システム
  • 原点の設定(緯度/経度)が可能な惑星マッピングノード
  • 可読性の向上のための、グラフノードへの色の割当
  • オブジェクトごとに-1から1の間の値を生成する高度ノード
  • 「シーングラフ」アプローチによる高度なオブジェクト間のリレーションシップの管理
  • スマートグラフを使用したオブジェクトプロパティへのアクセスとコントロール
  • オブジェクトグラフ全体の単独ファイルへの保存と再読み込み
  • オブジェクトグラフでの実在単位による寸法の取り扱い
  • トップインターフェースレベルへのアクセスのためのオブジェクトグラフパラメータのパブリッシュ
  • オブジェクトの相互関係のリアルさを増す、スマートグラフのPID/遅れコントローラ
  • 関数グラフパラメータのパブリッシュによるカスタムインタフェースの作成