新機能
本リリースでは、レンダリングパフォーマンスおよび高精度なコントロール機能の全体的な向上に加え、より高速化したレンダリング、イルミネーションキャッ シング、地形編集やEcoPainterの機能向上、EcoSystemの360°ポピュレーション、インタラクティブなEcoSystemポピュレー ション、そしてパーティクルと言った様々な重要な機能拡張を取り入れています
In Short
自然景観の作成

地形テクノロジ
地形モデリングは、ユーザの皆さんからのフィードバックに応えるべくVueの強力な地形テクノロジの向上を維持するための、e-onの重要なR&D領域の一つです。
地形フラクタル2ノード
Vue 11 Espritは、オリジナル地形フラクタルノードの新バージョンを導入しました。
地形フラクタル2は自然な形状の高度な多様性を作り出し、岩や崖のでこぼこした土地の起伏をより自然につなぎ合わせることができます。 オプションの地層(Stratification)を適用することで単独の「地層フィルタ」ノードに近しい効果を得ることも可能ですが、いくつかのフラクタルの内部値のナレッジにより、より正確なコントロールと多様なバリエーションで、自然に見える局所的な効果を生成することができます。
地形カラーパターンノード
これは、自然の中に見られるような非常にリアルなカラーパターンの生成のためにデザインされた、新しいフラクタル関数ノードです。 このノードは一般に、質感エディタの関数を活用するために使います。
たとえば草で覆われた区画と岩地あるいは堆積した土の分布のような、滑らかさと粗さの変化の混じり合ったカラーを生成します。

地形エディタにおける質感の新しい取り扱いは、直接生成質感の強みと、ディテールをマニュアルペイントする能力を両立したもので、直接生成地形ゾーンとも互換性があります。
アルファチャネルのプレビジュアライゼーション
質感レイヤー(アルファチャネル)の存在を地形エディタ内で確認し、ペイントのマスクに使用することが可能です。
デュアルUVチャネル
UV摂動の精密なコントロールを実現するため、3Dスカルプト地形では二つ目のUVチャネルを利用することができるようになりました。
グローバル質感レイヤー

作成した質感レイヤーを、シーン内で共有することができます。 一旦共有された質感レイヤーは、シーン内の他の質感と簡単に関連付けられるのです。
質感レイヤーに加えられた変更は、共有された他の質感にも反映されます。複数の質感の編集が、同時に実行されるのです。
スプラインテクノロジの強化
非常に精密なコントロールと使いやすさ

精密なコントロールと使いやすさに関する改良
- カメラの操作に、カメラマネージャが不要になりました: ワールドブラウザから、他のオブジェクトと同じようにカメラをコピー/カット/ペースト/削除することが可能です。
- 雲の操作を容易にする、グループ雲レイヤーダミー
- ビデオまたは連続イメージを、大気エディタの環境マップコントロールに読み込み可能
- 質感エディタで、すべての雲質感設定のアニメーション化(密度、雲の調整等)
パフォーマンスに関する改良点

より高速なレンダリング

目覚ましい内部的な最適化により、特に非常に高密度なEcoSystemシーンにおいてVueのレンダリングエンジンは劇的な速度向上を果たしました。 最大30%のスピードアップを満喫してください。
イルミネーションキャッシング

この新しいイルミネーションキャッシングは、建築プロジェクトシーンレンダリングの速さと品質を劇的に向上します。
間接照明をフレームごとに計算する代わりに、計算は最初に一回だけ実行されます。そして続くフレームではその結果を使用しながら新しく表示される部分を動的に更新していくのです。 こうしてより品質に優れ、より安定した間接照明ソリューションを提供します。

パフォーマンスに関するその他の改良点
- 関数エディタに、改良版のHLSノードを追加しました。 他のイメージ編集ソフトウェアとの一貫性を高めた出力を生成可能です。
- マウスホイールを使った操作の取り消し/やり直しのメモリハンドリングの向上