Vue 10 Esprit - アニメーション

Vueは、他のソフトウェアには到底不可能な、3D自然環境のアニメーション作成ができます。 風にそよぐ数百万の木々からなる巨大な森林や、限りないディテールを持つ無限地形の上空を飛行する様子、または本当の雲と同じように移動したり変形したりする複雑な雲で満たされた空などのアニメーションが作成できるのです。

自然要素のアニメーション化

一般的なオブジェクトや質感のアニメーションに加えて、Vueを使えば幅広い自然環境固有の要素もアニメーション化することができます:

  • すべての大気に関するパラメータ(スペクトラル大気に属するすべてのパラメータを含みます)
  • すべての雲(標準およびスペクトラル)に関する、移動、風向きそして風の高度を含むすべてのパラメータ
  • 月と惑星(位相、明るさそしてその他のパラメータ)
  • 地形浸食、減衰そしてモーフ
  • 植生の生長、衰えそして風に対する反応
  • すべての風に関するパラメータ(Zephyrが必要です
  • 時間軸に沿って変化する自然のプロシージャル機能(波、溶岩の流れなど)
  • オブジェクトと地形の相互関係

アニメーショングラフエディタ

キーフレームとタイムカーブによる自由な編集

アニメーショングラフエディタは、アニメーションが設定された各パラメータのタイムカーブを高解像度で表示します。 独立したX/Y/Zカーブは、位置、サイズ、ねじれとピボットおよび風向きなどのパラメータなどのすべての変換値を示します。

時間軸と値軸の両方でキーフレーム、またはキーフレームのグループを自由に移動することができます。 接線やイン、アウトの補間は、それぞれのキーフレームについているハンドルで調節します。

複数の曲線を同時に表示、編集できるように、タイムカーブウィンドウにはパン機能とズーム機能がついています。 キーには、時間、値、速度、加速度を数値で正確に指定することもできます。

隣接キーフレームの補間方法として、スムーズ(一定)、スムーズ(偏り)、イーズイン/イーズアウト、リニア、ステップといったプリセットが用意されています。

ドープシートスタイルのキーフレーム編集

アニメーションエディタの上部には、グローバルベースでキーフレームの移動やコピーが簡単にできる、折りたたみ可能なスプレッドシート階層が表示されています(例えば、全ての変形キーをまとめて移動したり、または全てのキーを特定のフレームにコピー/ペーストすることができます)。

ここはアニメーションの始点/終点を設定する場所でもあり、タイムラインの表示単位(SMPTE秒、フレームまたはSMPTE)を選択することもできます。

フォワードダイナミクス

シーン内のすべてのオブジェクトのリンクとトラッキングが可能です。 また、移動と回転、そしてサイズ変更とは別々にリンクすることができます。 全てのオブジェクトのピボットポイントも、個別に移動することができます。

緩やかなリンクとトラッキング

Vueには緩やかなトラッキング・リンクアルゴリズムが備わっており、「遅れ」や「行き過ぎ」を自動的に付加することで、より自然なアニメーションを作成することができます。

標準的なフォワードダイナミクスによるリンクとトラッキングは正確過ぎるため、正確なモーションを作り出す一方で不自然さとぎこちなさを感じさせることがあります。

Vueでは、各オブジェクトの緩やかなフォワードダイナミクスエンジンの反応を、標準の反応(完璧な反応)から緩やかな反応まで、非常に簡単にカスタマイズすることができます。

アニメーションプレビューとOpenGLレンダリング

Vueは、作成中のアニメーションのクイックプレビューを生成することができます。クイックプレビューはアニメーションエディタ下部のサイズ変更可能なウィンドウに表示され、タイムラインのナビゲーションと同期します。

さらに、VueはOpenGLによるカメラビューをレンダリングすることができるため、フルサイズのアニメーションプレビュークリップをすぐに確認することができます。

※この機能を使うには、KronosFXモジュールが必要です

 

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映画の中のVue

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グラフを使用したアニメーションスクリプトを使ったアニメーション作成

シーングラフ手法を使用すると、グラフベースの複雑なアニメーションスクリプトで、アニメーション化したオブジェクトの属性を制御できるようになります。 

ボタンをクリックして各オブジェクトのグラフにアクセスし、オブジェクト属性を制御する関数を組んで、希望する出力(位置、方向、サイズなど)に接続します。

関数グラフ内ではシーン内のほかのオブジェクトのプロパティにアクセスできるほか、他のオブジェクトのプロパティに基づいて自分のオブジェクトをコントロールすることができます。

※この機能を使うには、AdvancedGraphが必要です

緩やかなダイナミクスノード

Vueには自然なアニメーションフローを作成するための一連の関数ノードが搭載されています。 これには、遅延ノード/積分ノード/微分ノード/PIDノード/制限ノードなどがあります。

※この機能を使うには、AdvancedGraphが必要です

ダイナミックインタラクション

Vueでは、直接生成地形と動的に相互干渉するようなオブジェクトを、スクリプトを使って作成することができます。 

たとえば、ある地形に隕石が激突したときのディープインパクトを再現するには、直接生成地形の高度を突入してくる隕石のプロキシに合わせてコントロールすればいいのです。

※この機能を使うには、AdvancedGraphが必要です

 

Dynamic Motion Reaction™によるインテリジェントモーション

Vueには、アニメーションをほぼ自動的に作成できるウィザードが付属しているため、非常に簡単にパスアニメーションを作成することができます。

歩行者、飛行機、バイクなど豊富なプリセットから希望のモーションを選択してパスを決めれば、後はウィザードが基準となる地形の高さ/バンク/方向を計算し、さらにスピンや振動といった二次的なモーションを追加します。

二次的なモーションはあらゆる面から微調整ができますので、キーフレームとタイムカーブツールを使ってマニュアルでアニメーションを編集することができます。

アニメーション付きメッシュとPoserの読み込み

Vueには、ダイナミックヘア/ダイナミッククロスを含むアニメーション付きのPoserキャラクタと同じように、アニメーション付きメッシュを読み込むことができます。

リポーズとアニメーション付きリグメッシュ

Vue では、リグメッシュおよびアニメーテッドメッシュオブジェクトのリポーズとアニメーション化を、アプリケーション内で直接実行することができます。

Vueを使って、Vueのリグメッシュ形式に変換したメッシュファイルのカスタムポーズや動きを、簡単に作成することができるのです。Colladaを使って、またはMaxtoVueエクスポータプラグインを使って直接3ds Maxから書き出された、完全にリグ化/アニメーション化されたメッシュを取り込むことも可能です。 また、Vueのアニメーテッドメッシュは直接サポートされています。

インバースキネマティクス(IK)

たとえばリグメッシュで作成したキャラクターの腕を引っ張ってみましょう - するとその引っ張りに対してIKソルバが自動的にボディ全体の位置を調整します。

ColladaのIK情報は、Vueのリグメッシュフォーマットに変換される際に自動的に読み込まれます。

インバースキネマティクスのおかげで、Vueシーンに含まれるキャラクタのポージングをより正確且つ簡単におこなうことが可能です。

使いやすくなったポーズとモーション

新しく追加された「モーションブラウザー」を使うと、リグメッシュに適用する新しいポーズやモーションを視覚的に選択することができます。 モーションブラウザでは、リグメッシュにポーズやモーションを適用する前に、その内容をインタラクティブに確認することが可能です。

よく使用されるポーズやモーションはスケルトンエディタ内に直接リストされ、後々リグメッシュのポーズを選択するときにも便利に使えます。

 

業界をリードする「風」アニメーション機能

風の効果を使ったアニメーションの作成には、Zephyrモジュールが必要です。Zephyrの機能はVue 10 Completeに含まれています。

アニメーションレンダリングオプションを使用したアニメーションの最適化

Vueには、アニメーションレンダリングを最適化し高速化するためのオプションが備わっています。 ちらつきを低減するSolidGrowth 4レンダリングテクノロジに加えて、決定論的アンチエイリアシング、マルチフレームアンチエイリアシングそしてディスタンスブラーを有効にすることができます。

さらに、放送素材なら偶数/奇数のフィールドインターレースや非正方形ピクセルのレンダリングにも対応しています。

※こうした機能を使用するには、KronosFXモジュールが必要です

また、ポストレンダリング効果をアニメーション化やシングルショット内でのカメラスイッチも可能です。