Vue 10 Esprit - 大気

最先端の大気テクノロジ

Vueには、単なる背景以上に重要な働きを持つ、精密な大気エンジンが搭載されています。 このエンジンはシーンに含まれるすべてのエレメントに影響を及ぼし、自然法則に則って精密にシミュレートされた環境を提供します。

Vueシーン内のオブジェクトの外見は、太陽の位置、雲の様子、大気中の塵の量そして湿度などから直接影響を受けています。

大気のシミュレーションレベルとレンダリング品質は、プロジェクトによって必要なアプローチが異なります。この点を踏まえ、Vueには写真ベースのシンプルな背景の空から物理的に正確な大気まで、4種類の大気モデルを搭載しています。

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幅広い選択肢の中に、プロジェクトのニーズに合ったソリューションを見つけることができるでしょう。

標準大気モデル:高速なレンダリング

このモデルでは、色階調を使って天空の外見をコントロールすることができます。

編集自由な雲レイヤーを好きなだけ作成したり、霧ともやの密度を制御したり、きらめく星、虹、光輪などの特殊効果を追加したりできます。

大気の要素は、どれも完全にアニメーション化できます。 標準モデルの最大の利点は、使いやすさとレンダリングの速さです。

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ボリュメトリック大気モデル:強化されたリアリズム

ボリュメトリックモデルは標準大気モデルとスペクトラル大気モデルの中間に位置し、標準大気より高い写実性を持ちつつもスペクトラル大気よりも高速なレンダリングが可能なモデルです。

標準大気モデルとは異なり、天空と太陽の外観の定義には、色のグラデーションは使いません。 実際の大気と同じように、もやと霧の設定および太陽の位置が、天空と太陽の様子に直接影響します。

ボリュメトリックモデルは、アニメーションにとくに適しています。太陽を動かすだけで、色と光の美しい変化を表現できます。

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スペクトラル3大気モデル:最上のリアリズム

スペクトラル大気の第三世代は自然法則をベースとした非常に高い写実性を備えたモデルで、天候による光源の変化や、実際の大気の振る舞いを正確にシミュレートします。

直接光/環境光の特性と同様に太陽と雲などの空の外観は、大気を構成する空気、塵、水蒸気といったエレメント間のデリケートなバランスの影響を受けています。

スペクトラルモデルでは、それぞれのエレメントの密度や高さに対して、空気遠近法や太陽のコロナ、分散違法性やレンダリング品質といったほかのパラメータと同様に、独自のコントロールセットを持っています。

このモデルを使用すれば、シーン内の全ての要素に一貫性を持たせることができます。

スペクトラル雲レイヤー

スペクトラル大気エンジンは、正確な照明とボリュメトリックシャドウの計算を伴った、非常にリアルなボリュメトリック雲をレンダリングすることができます。 スペクトラル雲レイヤーは三次元の立体なので、地表を這う霧から巨大な入道雲まで、あらゆる雲を扱うことができます。

雲レイヤーの数や高度には制限がなく、さらにスペクトラル雲と、例えば高高度の巻雲の追加など通常の雲レイヤーを混在させることも可能です。

スペクトラルレイヤーの作成にはあらゆるノイズ関数が使用でき、また密度や遮蔽、イルミネーションおよび鉛直分布までも含む幅広いコントロールが提供されます。

羽毛状からこんもりした塊状のものまで、雲の全体像のコントロールは簡単です。また複雑で信じられないほどリアルな雲景観を作り出すような空を、好きなだけスペクトラル雲レイヤーを重ねて作成することができます。

 

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雲は上下どちらから見てもよく、またこのようなフライスルーシーケンスやあるいは「雲の向こうに見える山の頂」効果や地表の霧の表現にもはぴったりです。 正しく設定すれば、ゴッドレイのような自然現象も再現することができます。

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局所的な雲レイヤー

ギズモを使って雲レイヤーをインタラクティブに動かす機能に加え、Vueなら雲レイヤーの一部を「抽出」することができます。

雲レイヤーの特定の一部だけを簡単に選択して取り出して、残りを削除してしまいます。 また、こうして取り出した箇所をほかの場所に移動することも可能です。

雲の高度なコントロール

雲の形状や外観のコントロール性を向上するするために、関数グラフに雲レイヤーの高度を制御する(たとえば、特定のオブジェクト上を越えるように)ためのアウトプットが備わりました。

※この機能を使用するには、AdvancedGraphモジュールの追加が必要です

 

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雲のイルミネーション

Vueには、非常に精緻なボリューム雲と関連したシャドウを信じられないペースでレンダリングする画期的なアルゴリズムが搭載されています。

これらのアルゴリズムは、込み入って複雑な雲のジオメトリを、雲の間に発生するインダイレクトイルミネーションや雲の内部や外側に生成される影と同じようにシミュレートすることが可能です。

雲のクロスシャドウイングは、任意の雲に対して影を落とす、またはシーンオブジェクトから影を受けるように設定することで、完全にユーザコントロールが可能です。

雲の中のローカルライト

太陽光に加え、シーンの中に、ローカルライトを含む雲を照らすあらゆる光源を作成することができます 本物のような雷雨やサーチライトの作成に役立つでしょう。

 

雲のラジオシティ

白い雲は、近隣のオブジェクトに大量の光を反射します。 Vueは、間接光の正確な計算に対応しています。

その結果として雲を含んだシーンの間接光が正確にシミュレートされるようになり、よりリアルなイメージを表現できるようになりました。

球体上のリアルな雲

惑星全体に及ぶ実世界の空の景観を再現するために、クラウドマップを読込むことができます。

インターネット上のデイリーマップを含むあらゆる「cloud density(雲の密度)」マップに対応しています。 この機能は、たとえば必要なところにサイクロンをペイントして追加するような用途に使えます。 そしてcloud density(雲の密度)データを専用ツールで読み込めば、Vueはそれに対応した雲を生成します。

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雲マスク

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環境マッピングモデル: HDRIレンダリング

建築またはプロダクトビジュアリゼーションに特に適しており、このモデルを使用すると簡単にパノラマ写真に基づいた環境を簡単に構築することができます。

Vueのイメージベースドライティング(Image Based Lighting)、HDRIサポートおよびグローバル反射マッピングを使用することにより、シーンと背景を継ぎ目なく一体化できます。