スプラインとは、EcoSystemエフェクトや地形エフェクト、そして道路やオブジェクトの作成に利用することができる、編集可能な新しいオブジェクトの概念です。 スプラインは、形状を構成する連結ポイントを定義することで作成されます。

Vue 10には、スプラインポイントの追加・削除・移動を初め、接線を設定したり、EcoSystemエフェクトやジオメトリエフェクトど様々な効果を適用するための、包括的なスプラインツールキットが付属します。 Vueで作成したスプラインは、自動的に地表に沿って配置されます。

EcoSystemエフェクト

EcoSystemエフェクトは、EcoSystemをスプライン上に、またはスプラインで定義した領域内にポピュレートするために使用します。 また、スプラインは不要なEcoSystemインスタンスを消去するためのマスクとして使うこともできます。

※この機能を使用するには、EcoPainterモジュールが必要です

ジオメトリエフェクト

ジオメトリエフェクトは、定義済みジオメトリをスプラインに沿って押し出すために使用します。 スプラインエディタを経由して、プロファイルプリセット、プロファイルディメンション、スプラインに沿ったプロファイルディメンション比、質感、ツイスト（モードとリミット）などのジオメトリプロパティにアクセスすることができます。

Desert road（砂漠の道）のビデオ
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スプラインを使ってジオメトリを生成

地形エフェクト

地形エフェクトは、あらかじめ設定したパスに従って地形の表面に彫刻やエンボスを加えるのに使います。 この機能は、たとえば路盤や高架になった高速道路を作成する場合に威力を発揮します。

自動経路探索

新しく追加されたスプラインツールには、実際の勾配をベースにスプラインキー間の最適なルートを自動的に計算する、自動経路探索機能が含まれています。 各スプラインキーの間隔は任意で設定できます。 この自動経路探索機能は、たとえば山肌に曲がりくねった道を作成する用途に向いています。あるいは車や歩行者に適したリアルな道路の作成などにも広く応用できます。

Vue 10 Espritには、新しく搭載されたスプラインテクノロジをベースに、地形上に直接道を作成することを可能にするビルトイン道路建設ツールが実装されました。 作成されたスプラインにはアスファルトの質感が適用され、指定のパスに従って地形表面に沿ったカーブや傾斜が付加されます。こうした処理は自動的におこなわれます。

製品には、スプラインベースの質感（道路、線路、線路の支持構造物）がプリセットされた3つのサンプルと、（地形上に平らに配置されるように）スプラインを調整するPythonプログラム2点、さらにスプラインを使ってトンネルを掘り列車の線路を作成するチュートリアルが付属しています。

スタンドアロンロック

Vue 10 Studioには、岩石/岩石群を素早く作成したり、それらをEcoSystemで使用したりするためのダイナミックロックテンプレートのライブラリが備わっています。 テンプレートから岩石を作成するたびに、ユニークなバリエーションが生成されます。

ロックEcoSystem

この新しいロックテクノロジは、EcoSystemをポピュレートしたり、シーンにインタラクティブに岩石を散布するのに役立ちます。 ただ新しいロックテンプレートをポピュレーションリストにドラッグ＆ドロップしてEcoSystemあるいはEcoPainerツールに追加するだけで、こうした処理を実行することができます。

※この機能を使用するには、EcoSystemおよびEcoPainterモジュールの追加が必要です

EcoSystemで使われるそれぞれのロックタイプは自動的にバリエーションを生成することで、自然のリアリズムを再現します - ちょうどe-onのSolidGrowth植生と同じような感じです。

HyperBlobテクノロジ

表情豊かでディテールに富んだ岩石を生成するのに理想的なのが、HyperBlobです。

HyperBlobテクノロジを使うと、HyperTextureを備えたメタブロブを、HyperTextureのディテールを最大限に保持したままポリゴンメッシュに変換することが可能になります。 変換後のポリゴンメッシュは、標準的なディスプレイスメントアルゴリズムを使って表示させることができます。

水面エディタを使うと、水面の外観を簡単にコントロールすることができます。

水面エディタは、使いやすいインターフェースを通して複雑な関数グラフをコントロールし、静かな水面から荒れた天候までを、水面の泡や波頭とともに表現します。 エディタには、全体的な設定のためのグローバルスライダのほか、水面をきめ細かくカスタマイズするのための多数のパラメータが用意されています。

また、水面エディタと互換性のあるメタウォーター質感を使うことで、より高度なカスタマイズも可能です。

フィジカルウォーター

フィジカルウォーター

Vue 10フィジカルウォーター機能は、吸収と反射のパラメータを追加することで水体でのリアルな光線の吸収を再現します。

光線は大洋の波と正確に干渉し合い、非常にリアルな水中コースティクスを生み出します。 水中の光線はある領域により集中する一方で他の領域では疎になり、斑が生じます。 また、深くなるほどより暗く - それは自然本来の姿です。

さらに高精度なコントロール性能が加わったことで、特定の深度で最大のシャープネスを表すように、コースティクスへのフォーカスを調整することが可能になりました。

また、水中に出現する光の筋も簡単に作成することができます。

メタクラウドは、移動やスケール、回転や編集を自由に適用できる、独立した雲です。

Vueにはプリセットメタクラウド形状のライブラリが含まれています。 メタクラウドはプロシージャルに生成されるため、同じプリセットのコピーをした場合でもそれぞれの生成結果は異なります。

メタクラウドの形状は好きなように編集することができ、また様々な部位をアニメーション化することも可能です。 複数のメタクラウドを組み合わせることで、複雑な形状の雲を簡単に作成することができます。

Vueでは、惑星もプリセットオブジェクトとして扱うことができます。惑星オブジェクトには様々な天空に適したエレメントが含まれており、空にある星々の位相や明るさなどを簡単に調整することができます。

大気エディタで星やアイスリングを追加し、美しい星空を作りましょう。