Vueシーンの制作と編集

Vue 9 xStreamは、3ds Max、Maya、LightWave、CINEMA 4DそしてSoftimageのプラグインとして使うことができます。 環境作成に特化したVueのツールを、アプリケーションのインターフェースに追加します。

そのため、使い慣れたアプリケーションを離れることなく、非常にリアルな3D環境の制作を実現します。

Vue xStreamプラグインを通して、大気エンジンや直接生成地形、SolidGrowth植生やEcoSystemなどのVueのすべての機能にアクセスすることが可能です。

使い慣れたアプリケーションでVueエレメントを編集する

Vue 9 xStreamはホストアプリケーションの中でプロキシジオメトリを動的に生成することで、ご使用の3Dアプリケーションの標準マニピュレータを使ってVueシーン内のエレメントの移動/回転/リサイズを実現しています。

Vueエレメントに対してホストアプリケーションのすべての標準ツールを適用することができるため、整列やスクリプティング、あるいはVueエレメントへのファー適用も可能です。また、衝突判定などVue 8エレメントとネイティブオブジェクトの相互関係を動的に生成することができます。

例えば風の効果など、Vueアイテムのアニメーションは、Vueからでもホストアプリケーションのアプリケーションツールからでも作成できます。 それぞれのアニメーションは、自然に、シームレスに結合されます。

3ds Max、SoftimageそしてCINEMA 4D上では、ホストアプリケーションのビューポートから直接、Vueオブジェクトまたはネイティブオブジェクト上にVue 9のEcoSystemエレメントのインタラクティブペイント機能が実行できます。*

 * 3ds Max、SoftimageおよびCINEMA 4Dに対応。  LightWaveおよびMayaでもサポートを予定していますが、時期等は未定です。

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あらゆるVueエレメントを自在に操る

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Vue 9 xStreamを使えば、すべてのタイプのVueエレメントをホストアプリケーション内で直接作成することが可能です。また、Vueのスタンドアロンモードで予め作成しておいたシーンを読み込むこともできます。Vue 8 xStreamは独立したスタンドアロンアプリケーションとして使用することができ、この場合の仕様はVue Infiniteと同等になります。 

EcoSystem、4つのモデルを持つ大気エンジン、カメラ、光源、植生、地形および直接生成質感といったVue環境のすべてのコンポーネントを、Vue 9 xStreamを経由してホストアプリケーションで使用することができます。

同じくアニメーションに関しても、植生やEcoSystemエレメントへの風の作用や大気と雲の動き、そしてすべてのアニメーション質感などに対応しています。

もちろん、Vueシーンに読み込まれているメッシュも同様にロード可能です。

光源は、Maya/Max/LightWave/CINEMA 4D/Softimageの相対するエレメントに自動的に変換され、大気は特別な環境シェーダに変換されます。

レンダリング環境の統合

互換性

Vue 9 xStreamは、シングルライセンスがあればシステムにインストールされているすべての互換性のあるアプリケーションを使用することができます。Vue 6 xStreamのように追加レンダラライセンスを購入する必要はありません。互換性のあるレンダラは次の通りです:

  • Maya:mental ray、V-RayおよびMayaソフトウェアレンダラ
  • 3ds Max:menta rayおよびV-Ray 
  • Softimage:mental ray 
  • LightWaveおよびCINEMA 4D:各ネイティブレンダラ

レンダリングのプロセス

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Maxで作成した自動車を、Vue環境でレンダリング

レンダリング時にネイティブレンダラと並行して独自レンダラエンジンを起動することにより、 xStreamはVueエレメントにVueエンジンを使った場合と同様の仕上がりを与え、さらに地形やEcoSystemなどのハイポリゴンエレメントについてはレンダリングを高速化します。

という処理が実行されているのですが、 実際にはxStreamレンダラについて気にする必要はほとんどありません。 レンダリング解像度やアンチエイリアス品質といったパラメータはネイティブレンダラ側で設定すればよく、 また必要があれば簡単に変更することができます。

Click to follow link Vue環境内のMayaで作成した球体

なぜ二つのレンダラが必要なのでしょうか?

Vueエレメントをポリゴンに変換して、ネイティブレンダラですべてを処理するほうがシンプルではないでしょうか?

しかし残念ながら、それはできないのです。

  • Vueの扱うエレメントは、簡単に数億ポリゴンに達します。 植生には個体差があり、また風にそよいだりもしています。 ネイティブレンダラには、このような複雑なオブジェクトを処理できるものはありません。
  • Vueレンダラは、自然景観に由来するエレメントのレンダリング品質を高めるために設計された特別なテクノロジを使用しています(プロシージャルレンダリング、先進のシェーディングアルゴリズムなど)。

これらのテクノロジは、Vueオリジナルのものなのです。

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mental rayおよびV-Rayの統合

Vue 9 xStreamは、mental ray for Max/Maya、Maya、SoftimageおよびV-Ray for Max/Mayaと互換性があります。 この互換性は、 mental ray Sun&Sky、V-Ray Sun&Sky、Mental Ray Photometric LightsあるいはMental Ray Distributed Bucket Renderingといった特定のテクノロジを拡張します。

Vue 9 xStreamは、これら機能の効果にあわせて自動的に設定の調整をおこなっているのです。

自由度の高いレンダリング

Vue 9 xStreamの空や大気効果は、簡単にレンダリングのオン/オフを切り替えられるようになっています。これは、例えばV-RayのSun&Skyを使用する場合などに便利です。 それだけではありません。シーンのホストアプリケーション部分のパフォーマンスチェックをおこないたい場合など、Vueのすべてのコンテンツを一度に無効化することも可能です。 もしすべてのVueコンテンツのレンダリングを無効にした場合には、Vue xStreamプラグインはロードされません。

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Vueの大気効果は、ホストアプリケーション内で動作しているほかのボリュメトリックプラグインと一緒にレンダリングされます(プラグインの実装状況によります)。 例えばLightWave HyperVoxelsまたはMaya Fluidsと並行したレンダリングが可能です。

G-Bufferとマルチパスレンダリング

Vue 9 xStreamは、ポストプロセッシングの柔軟性とともに、非常に強力なG-Bufferおよびマルチパスレンダリング機能を搭載しています。

ワークフロー

一体化されたインターフェース

Vue xStreamを使うと、Vueのすべての機能にホストアプリケーションインターフェースから直接、またはメニューコマンドやアイコンからアクセスすることができるようになります(Max、Maya、SoftimageおよびCINEMA 4D)。

また、ほとんどのVueのダイアログはノンモーダル化されているため、ダイアログを開いたままホストアプリケーションの他の機能へのアクセスが可能です。 これは、例えばEcoSystemをペイントしているときなどに使いやすさを実感するでしょう。

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シーンスケールを合わせる

Vue 9 xStreamは、Vueエレメントとホストアプリケーションそれぞれのエレメントのサイズが合うように、単位系を自動的に調整する機能を備えています。 ですから、Vue内で1立方メートルの立方体は、ホストアプリケーション内でもちょうど同じサイズになります。

また、Vueとホストアプリケーション間の縮尺率をカスタマイズすることも可能です。

照明を合わせる

次の三つのオプションを使って、Vue光源とネイティブライトを個別に調整することができます: 自動/Vue内の光源を無視/マニュアル(Vue光源とネイティブ光源を個別に編集)。

影の密度も、ホストアプリケーション(Max、Maya、SoftimageおよびCINEMA 4Dのみ)とあわせて自動設定されるようになりました。

必要であれば、Vueのラジオシティの明るさをよりホストアプリケーションと近付けるための、手動でのコントロールも可能です(専用のオプションを使用します)。

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レンダリング時間

ホストアプリケーションのレンダリング設定を、Vueの設定に合わせて自動的に調整することができます。 結果として、ホストアプリケーションでのレンダリング時間はVueのスタンドアロンモードを使用した場合と一致します。

表示

環境内のそれぞれのエレメントに対し、Vueはホストアプリケーション内に3Dプロキシを生成します。 これらのプロキシは、ホストアプリケーションのOpenGLまたはDirect3Dエンジンを使って、他のネイティブオブジェクトと同じように表示されます。

非常に大きなVueシーンのリフレッシュレートを高速化するために、プロキシのLOD(Level of Detail)を変更することも可能です。

ファイルの管理

スタンドアロンVueシーンは、Vueの独自フォーマットで保存されます。 Vueとホストアプリケーションが組み合わされたシーンの場合には、お使いの3Dアプリケーションのネイティブフォーマットで保存するか、またはネイティブシーンとVueシーンに分割することも選択できます。 この場合、ネイティブシーンはVueシーンを参照することになります。

アニメーション化またはリポーズされたPoserフィギュア、Poserシェーダツリーを使用してレンダリングされたPoserオブジェクトは、Vueシーンと一緒にはロードされません。