Vue 9 xStream - 地形

スタンドアロンモードで使用する場合、Vue 9 xStreamはVue 9 Infiniteとまったく同等の機能を有します。 このページで紹介している機能は、Vue 9 Infiniteとまったく同じものです。

3D地形のリアルタイムスカルプティング

Vue 9では、画期的なSolid3D™ 地形モデリングテクノロジにより、地形のリアルタイムでの塑造や加工能力が格段に向上しました。3Dブラシを使いこなして、想像可能なあらゆる地形を作り出すことが可能です。

洞窟やオーバーハング地形の作成

洞窟、岩屋、オーバーハング、河川、渓谷などを、まるで粘土を使うような簡単さで作成できます。 また、地形にインタラクティブに浸食や地質学上の効果を加えたり、3Dスムージングブラシを使って細部をうまくブレンドするのにも、ブラシを使うことができます。

地形ブラシの振る舞いを簡単に設定し、頻繁に使用する地形ブラシをブラシライブラリとして登録することができるようになりました。

地形ジオメトリや質感配置に対するブラシの働きや、傾斜や方角の影響、筆圧感知タブレットの設定、ブラシ形状などをカスタマイズすることが可能です。追加したブラシはブラシプリセットに表示され、クリックだけで切り替えも簡単です。

標準となるベース地形は8つのプリセット(山岳、峰、浸食地形、丘陵、氷山、氷河、砂丘、月面)から選択することができるほか、グレイスケールのイメージやUSGS DEMデータを読み込んで生成することができます。 また、Vueは外部アプリケーションからインポートされた16ビットハイトフィールドデータをサポートしています。

局所的なサブディビジョンの自動生成

局所的なサブディビジョンの自動生成

Solid3Dは、地形エディタを通じて加えられた細部の編集に応じて、自動的に下層のメッシュを分割生成していく局所的サブディビジョンテクノロジを採用しています。

これにより、メッシュのジオメトリを気にすることなく地形加工のプロセスに集中することができます。 リアルタイム且つインタラクティブに地形を加工するだけで、数百万ポリゴンを編集しているのと同等の結果を得ることができるのです。

3Dスカルプト直接生成地形

無限直接生成地形への局所的なディテール造形を可能にすることで、Vueは両者の良いところを組み合わせることに成功しています。

まずはVue に複雑なディテールを持つ無限地形を自動生成させてから、ご希望に応じて必要な箇所(ゾーン)にさらに微調整やリワークを追加してください。 タッチアップ対象となるゾーンはネスト状になっているため、コントロールの精度には上限がありません。

編集エリア周辺の直接生成地形のディテールは保ったまま、道路や小道、洞窟の成形が可能です。

また、地形表面のスカルプトや質感の配分をより正確に行いたいときは、どの質感とも連動しない独立したペイントマスクを作って作業することもできます。

グローバルに作用するフリーズマスクも、細かい編集作業に便利です。 フリーズマスクは、他のあらゆるマスクと組み合わせて使うことができます。

シーンの全体像を見ながら地形を加工

シーンコンテクストスカルプティング

これは非常に便利な機能です。地形エディタで編集をおこなう際に、地形の周辺に配置されている建築物や植生といったシーンエレメントを見ながら作業することが可能になりました。

この新機能により、周囲とより自然に調和した地形の作成効率が大幅に向上するでしょう。

下絵を使ったスカルプティング

下絵を使ったスカルプティング

ビットマップを地形に適用し、地形エディタ内でビットマップの下絵を見ながら地形のスカルプティングを実行できるようになりました。

これは、たとえば実際の風景の写真をもとに地形を再現するような場合に役立つ機能です。

また、2D・3Dの各スカルプティングブラシの効果を、それぞれ個別にリセットすることも可能です。

リトポロジによるディテールの追加

リトポロジ

この強力な新機能は、断崖絶壁のような不規則な形状の地形のポリゴンの表層の形状を最適化するために、下層の地形メッシュを自動的に再構成するような場面で使用します。

結果として、たとえば垂直な断崖絶壁のディテールのペイントなどが非常に簡単にできるようになります。

地形への質感分布マップのペイント

質感をいくつでもペイント可能に

Sold3D地形モデラによって、質感の自由な配布が実現しました。 川床や岩石を関連した質感とともに、シンプルなブラシストロークでペイントすることができます。

質感のディストリビューションマップは、Solid3Dのグローバル地質効果と連動させて生成することも可能です。 川床に異なった質感を一瞬で配置するのに理想的です。

質感ペイントツールでは、質感を何種類でも好きなだけ使ってディストリビューションマップをペイントすることができます。 非常に詳細な分布を表現するために新しい質感を追加するのも簡単です。

すでに質感がペイントされている領域の一部分への上書きを制限するための、質感マスクのオンオフも可能です。

質感マスクを他の質感から独立したものとして扱うことができるようになったため、既存の分布状態を壊すことなく質感の縮尺変更やあらゆるタイプの座標系の使用が可能になりました。

質感分布マスクを使うと、任意の領域がペイントやスカルプトで不用意に変更されないように、簡単に保護することができます。

ブラシを適用する対象領域の勾配、高度、方向に応じて効果が変化するブラシを作成することができます。 例えば平らな場所にだけ草の生えた質感を適用するブラシなど、とても便利です。

無限のディテールを持った直接生成地形のレンダリング

直接生成地形には、ディテールレベルの制限はありません: カメラが近付くほど、ディテールがシームレスに追加されます。 この特性を活かすべく、Vueには膨大なミクロポリゴンデータセットを高速に生成/レンダリングする特別なアルゴリズムが実装されています。

直接生成地形はサイズにも制限はありません。 直接生成地形は仮想的に地平線まで引き伸ばすことが可能です。あるいは惑星として扱うこともできます。 またその大きさに関わらず、高度なクローズアップにも耐える十分なディテールを常に備えています。

Click to follow link

地形インターフェース(関数エディタより)

強力な地形関数エディタ

Vueが取り扱うのは、インタラクティブで直感的な地形塑造だけではありません。直接生成地形を非常に深いレベルでコントロールすることも可能です。地形作成から切り離すことのできない複雑な地質学的特性を定義するために、Vueにはプロシージャルノイズや各種フィルタ、数学関数やイメージデータノードを組み合わせた、幅広いバリエーションを備えた強力な関数グラフエディタが搭載されています。

この目的に特化した地形生成フラクタルアルゴリズムを特定自然色生成ノードと結合することで、驚くほど複雑でありながら自然に見える景観を、Vueが一瞬のうちに生成します。

Click to follow link
ゾーンの抽出

無限地形の造形

地形エディタを使うことで、地形を自由に作成できることは上述の通りです。

スカルプティングの効果は、特定の領域やゾーンに限定することも可能です。これにより無限地形にカスタムディテールを加えることが可能です。 カスタムの岩石層を生成したり、あるいは無限のディテールを備えた山々に囲まれた渓谷を作成することができます。

プリセットを利用した、短時間での地形作成

Vueに付属している直接生成地形プリセットを使って地形スタイルを選択すると、Vueがそのスタイルに応じ関連した質感を使用したユニークな地形を生成します。 この機能は、有限・無限直接生成地形の両方で使用することができます。

ゾーンの抽出

直接生成地形の任意の領域の抽出が、ワンクリックでできるようになりました。 ゾーンを選択し、その部分を独立した直接生成地形に変換することができるのです。

この機能は、特定の領域に独自のテクスチャを生成したい場合には理想的な手法と言えるでしょう。

また、地形の既存の外見を変更することなく直接生成地形のサイズを拡張することが可能になりました。 実際には、既存の地形の周辺に新しい地形を追加します。

スカルプトなどの作業を加えていたオリジナルの地形領域はゾーンとして保存されそのままの状態で残るので、安心です。

惑星および球体地形の作成

球体地形および惑星地形をサポートしました。  あらゆる直接生成地形を、球体地形や惑星の形状にワンクリックで変換することができるのです。

広大な宇宙空間に浮かぶ惑星の眺めを簡単にレンダリングしたり、ごく小さな小石にそのざらついた表面がわかるほどズームインすることも可能です。

Click to follow link
Click to follow link
Click to follow link