Vue環境の作成と編集

Vue 11 xStreamは、3ds Max、Maya、LightWave、CINEMA 4DそしてSoftimageの完全に統合されたプラグインとして動作します。  これにより、ナチュラルシーナリ作成に特化したVueの各機能を、使い慣れたアプリケーションの中で手にすることができるのです。

これらのツールを使えば、完結した、非常にリアルな3D環境を、使い慣れたアプリケーションを離れることなく作成することができます。

大気エフェクトの作成や直接生成地形の生成、SolidGrowth樹木の追加や、大規模な森林のポピュレートなどもここに含まれます。

使い慣れたアプリケーションでVueエレメントを編集する

Vue 11 xStreamはホストアプリケーションの中でプロキシジオメトリを動的に生成することで、ご使用の3Dアプリケーションの標準マニピュレータを使ったVueシーン内のエレメントの移動/回転/リサイズを実現しています。

Vueエレメントに対してホストアプリケーションのすべての標準ツールを適用することができるため、整列やスクリプティング、あるいはVueエレメントへのファー適用も可能です。また、衝突判定などVueエレメントとネイティブオブジェクトの相互関係を動的に生成することもできます。

たとえば風の効果などのVueアイテムのアニメーションは、Vueからでもホストアプリケーションのアプリケーションツールからでも作成できます。 どちらのアニメーションも、自然に、シームレスに結合されます。

Vue 11 xStreamのプラグイン機能を使うと、3ds Max、SoftimageそしてCINEMA 4D上ではホストアプリケーションのビューポートから直接、Vueオブジェクトまたはネイティブオブジェクト上にVue のEcoSystemのインタラクティブペイント機能が実行できます*。

* 掲載時点で、3ds Max、SoftimageおよびCINEMA 4Dに対応。 LightWaveおよびMayaのサポートを計画していますが、Newtek/Autodeskにより開発中です。

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あらゆるVueエレメントを自在に操る

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Vue環境は、ホストアプリケーション内で直接作成することはもちろん、あらかじめVueで作成しておいたものをまるごと読み込んで使うことも可能です。Vue 11 xStreamはホストアプリケーションのプラグインとして動作するほか、スタンドアロンアプリケーションとして単体で使用することもできます。スタンドアロンモードで使用した場合、その機能はVue Infiniteと同等になります。

Vue環境を構成するすべての要素を、Vue 11 xStreamで使用することができます。ここには完全なEcoSystem、4タイプの大気、カメラ、照明、すべての植生、すべての地形タイプと直接生成質感が含まれています。

植生やEcoSystem、大気や雲のアニメーションそしてすべてのアニメーション質感を含むアニメーション化されたシーンも、同様にサポートされています。

また、Vueシーンにインポートされたメッシュも同様です。

光源はMaya/Max/LightWave/CINEMA 4D/Softimageの相対するエレメントに、大気は特別な環境シェーダに、それぞれ自動的に変換されます。

レンダリング環境の統合

高い親和性

Vue 11 xStreamではライセンスが一つあれば、システムにインストールされているすべての互換性アプリケーション/レンダラを使用することができます。Vue 6 xStreamのように追加レンダラライセンスを購入する必要はありません。

  • Vue 11 xStream for Maya:mentalray、V-Ray、Mayaソフトウェアレンダラ
  • Vue 11 xStream for Max:mentalray、V-Ray
  • Vue 11 xStream for Softimage:mentalray
  • Vue 11 xStream for LightWaveおよびCINEMA 4D:それぞれのネイティブレンダラ

レンダリングプロセス

レンダリング時にネイティブレンダラと並行して独自レンダラエンジンを起動することにより、 xStreamはVueエレメントにVueエンジンを使った場合と同様の仕上がりを与え、さらに地形やEcoSystemなどのハイポリゴンエレメントのレンダリングを高速化します。

という処理が実行されているのですが、 実際にはxStreamレンダラについて気にする必要はほとんどありません。 レンダリング解像度やアンチエイリアス品質といったパラメータはネイティブレンダラ側で設定すればよく、 また必要があれば簡単に変更することができます。

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Vue環境でレンダリングされたMaxの車

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Vue環境内のMaya球体

なぜレンダラが2つ?

Vueエレメントをポリゴンに変換して、ネイティブレンダラですべてを処理するほうがシンプルではないでしょうか?

しかし残念ながら、それはできないのです。

  • Vueの扱うエレメントは、簡単に数億ポリゴンに達します。  植生には個体差があり、また風にそよいだりもしています。  ネイティブレンダラには、こうした複雑なオブジェクトを処理できるものはありません。
  • Vueレンダラは、自然景観に由来するエレメントのレンダリング品質を高めるために設計されたプロシージャルレンダリングや先進のシェーディングアルゴリズムといった特別なテクノロジを使用しています。

これらのテクノロジは、Vueだけのオリジナルなのです。

mental rayそしてV-Rayとの統合

Vue 11 xStreamは、mental ray for Max/Maya/SoftimageおよびV-Ray for Max/Mayaと互換性があります。 これら互換性は、mental ray Sun&Sky、V-Ray Sun&Sky、mental ray フォトメトリックライト、mental rayディストリビュートバケットレンダリングにも及びます。

Vue 11 xStreamはこれらの機能の効果が最適化されるように、自動的にその設定を調整しているのです。

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自由度の高いレンダリング

Vue 11 xStreamの空や大気エフェクトは、たとえばV-RayのSun&Skyを使用する場合などに、簡単にレンダリングのオン/オフを切り替えられるようになっています。 それだけではありません。シーンのホストアプリケーション部分のパフォーマンスチェックをおこないたい場合など、Vueのすべてのコンテンツを一度に無効化することも可能です。  もしすべてのVueコンテンツのレンダリングを無効にした場合には、Vue xStreamプラグインはロードされません。

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Vueの大気エフェクトは、ホストアプリケーション内で動作しているほかのボリュメトリックプラグインと一緒にレンダリングされます(プラグインの実装状況によります)。 たとえばLightWave HyperVoxelsまたはMaya Fluidsと並行したレンダリングが可能です。

Gバッファ/マルチパスのレンダリング

Vue  11 xStreamは、優れたポストプロセッシングの柔軟性とともに、非常に強力なGバッファ/マルチパスレンダリング機能を搭載しています。

ワークフロー

統合されたインターフェース

Vueの機能には、ホストアプリケーションのインターフェースから直接アクセスすることが可能です。メニューコマンドやアイコン(Max、Maya、Softimage、CINEMA 4D)を使うことができます。

Vueのダイアログはすべて非モーダルなため、Vueのダイアログが表示された状態でもホストアプリケーションの操作の妨げにはなりません。 これは、たとえばEcoSystemをペイントしているときなどに非常に便利です。

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シーンスケールの整合

Vue 11 xStreamは、Vueエレメントとホストアプリケーションそれぞれのエレメントのサイズが不整合を起こさないように、単位系を自動的に調整する機能を備えています。 ですから、Vue内で1立方メートルの立方体はホストアプリケーション内でもちょうど同じサイズになります。

また、Vueとホストアプリケーション間のスケール非をカスタマイズすることも可能です。

ライトの整合

次の三つのオプションを使って、Vue光源とネイティブライトを個別に調整することができます: 自動/Vue内の光源を無視/マニュアル(Vue光源とネイティブ光源を個別に編集)

影の密度についても、ホストアプリケーション(Max、Maya、SoftimageおよびCINEMA 4Dのみ)との整合が取れるよう自動設定されます。

また、必要に応じてVueのラジオシティの明るさをよりホストアプリケーションと近付けるために、手動でコントロールすることも可能です(専用のオプションを使用します)。

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レンダリング時間

ホストアプリケーションのレンダリング設定を、Vueの設定に合わせて自動的に調整することができます。 結果として、ホストアプリケーションでのレンダリング時間はVueのスタンドアロンモードを使用した場合と整合性が取れたものになります。

表示

環境内のそれぞれのエレメントに対し、Vueはホストアプリケーション内に3Dプロキシを生成します。  これらのプロキシは、ホストアプリケーションのOpenGLまたはDirect3Dエンジンを使って、他のネイティブオブジェクトと同じように表示されます。

非常に大きなVueシーンのリフレッシュレートを高速化するために、プロキシのLOD(Level of Detail)を変更することも可能です。

ファイルの管理

スタンドアロンVueシーンは、Vueの独自フォーマットで保存されます。 Vueとホストアプリケーションが組み合わされたシーンの場合には、お使いの3Dアプリケーションのネイティブフォーマットで保存するか、またはネイティブシーンとVueシーンに分割することも選択できます。 この場合、ネイティブシーンはVueシーンを参照することになります。

アニメーション化またはリポーズされたPoserフィギュア、Poserシェーダツリーを使用してレンダリングされたPoserオブジェクトは、Vueシーンと一緒にはロードされません。