アニメーション

スタンドアロンアプリケーションとして使用する場合、Vue xStreamとVue Infiniteの機能はまったく同等です。

Vueでは、他のソフトウェアには到底不可能な、3D自然環境のアニメーションの作成が可能です。 風に揺れる何百万もの木々によって構成された森を作り、無限の精度を持ち果てしなく広がる大地を飛び越え、空をリアルに流れ変化していく精巧なボリュメトリック雲で満たすことができます。

自然要素のアニメーション化

一般的なオブジェクトや質感のアニメーションに加えて、Vueを使えば幅広い自然環境固有の要素もアニメーション化することができます:

  • すべてのスペクトラル大気パラメータを含む、すべての大気のパラメータ
  • すべての雲のパラメータ(標準、スペクトラル), 移動, 変化, 風の方向、規模を含む
  • 月と惑星 (位相, 明るさ、その他のパラメータ)
  • 地形の浸食、褪色、モーフ
  • 植生 成長, 褪色 風に対する反応
  • すべての風のパラメータ
  • 時間依存の自然な直接生成機能(波、溶岩流など)
  • オブジェクトと地形の相互関係

強力なアニメーショングラフエディタ

キーフレームとタイムカーブによる自由な編集

アニメーショングラフエディタは、アニメーションが設定された各パラメータのタイムカーブを高解像度で表示します。 独立したX/Y/Zカーブは、位置、サイズ、ねじれとピボットおよび風向きなどのパラメータなどのすべての変換値を示します。

時間軸と値軸の両方でキーフレーム、またはキーフレームのグループを自由に移動することができます。  各キーフレームにはそれぞれハンドルがあり、簡単に接線・座標をコントロールできます。

時間曲線ウインドウでは、移動 ・拡大を行うことで同時に多くの曲線を表示 、編集することができます。 キーには時間や数値、速度、加速度への正確な数値の入力も行えます。

大変便利なプリセット補間タイプからの選択が可能です: スムーズ (一定・傾斜)、イーズイン/アウト、線形、ステップ

ドープシートスタイルのキーフレーム編集

アニメーションエディタの上部では、展開可能なシート階層に全てのパラメータが表示され、シーン全体のキーフレームの移動やコピーが簡単に実行できます。これはたとえば、すべての変換キーを一度に移動したり、特定のフレームに含まれるすべてのキーをまとめてコピーペーストする場合などに便利です)。

アニメーションの開始/終了の設定や、秒/フレーム/SMPTEといったタイムラインの表示単位の選択もここでおこないます。

フォワードダイナミクス

リンクとトラッキングは、シ-ン上の全オブジェクトで可能です。 リンクは、移動、回転,、サイズ、それぞれ別に行えます。 全オブジェクトのピボット点は、それぞれ独立して動かすことができます。

緩やかなリンクとトラッキング

Vueには緩やかなトラッキング・リンクアルゴリズムが備わっており、「遅れ」や「行き過ぎ」を自動的に付加することで、より自然なアニメーションを作成することができます。

標準的なフォワードダイナミクスによるリンクとトラッキングは正確過ぎるため、正確なモーションを作り出す一方で不自然さとぎこちなさを感じさせることがあります。

Vueでは、各オブジェクトの緩やかなフォワードダイナミクスエンジンの反応を、標準の反応(完璧な反応)から緩やかな反応まで、非常に簡単にカスタマイズすることができます。

アニメーションプレビューとOpenGLレンダリング

Vueでは、作成中のアニメーションをクィックプレビュー(アニメーションエディタ下端でリサイズ可能なウインドウ上に表示)デ表示され、タイムラインナビゲーションに同期します。

さらに、VueはOpenGLによるカメラビューをレンダリングすることができるため、フルサイズのアニメーションプレビュークリップをすぐに確認することができます。

Click to follow link
Click to follow link

Vue in the movies

Click to follow link
Click to follow link

グラフを使用したアニメーションスクリプトを使ったアニメーション作成

シーングラフ手法を使用すると、グラフベースの複雑なアニメーションスクリプトで、アニメーション化したオブジェクトの属性を制御できます。

ボタンをクリックして各オブジェクトのグラフにアクセスし、オブジェクト属性を制御する関数を組んで、希望する出力(位置、方向、サイズなど)に接続します。

関数グラフ内ではシーン内のほかのオブジェクトのプロパティにアクセスできるほか、他のオブジェクトのプロパティに基づいて自分のオブジェクトをコントロールすることができます。

緩やかなダイナミクスノード

Vueには自然なアニメーションフローを作成するための一連の関数ノードが搭載されています。 これには、遅延ノード、積分ノード、微分ノード、PIDノード、および制限ノードなどがあります。

ダイナミックインタラクション

Vueでは、直接生成地形と動的に相互干渉するようなオブジェクトを、スクリプトを使って作成することができます。

たとえば、ある地形に隕石が激突したときのディープインパクトを再現するには、直接生成地形の高度を突入してくる隕石のプロキシに合わせてコントロールすればいいのです。

Click to follow link
Click to follow link

Dynamic Motion Reaction™によるインテリジェントモーション

Vueには、アニメーションをほぼ自動的に作成できるウィザードが付属しているため、非常に簡単にパスアニメーションを作成することができます。

希望のモーション(歩行者、飛行機、モーターバイク、その他)を選び、パスを作成すると、ウィザードは下にある地形の高度などから計算を行い、傾きと方向を自動的に調整、回転や振動などの派生的な動きを加えます。

派生的な動きの全てのパラメータは微調整することができ、キーフレームや時間曲線ツールを操作した結果として生成されたアニメーションに修正を加えることができます。

アニメーション付きメッシュとPoserの読み込み

Vueには、ダイナミックヘア/ダイナミッククロスを含むアニメーション付きのPoserキャラクタと同じように、アニメーション付きメッシュを読み込むことができます。

MDDファイルフォーマットの読み込みに対応しました。

リポーズとアニメーション付きリグメッシュ

Vue では、リグメッシュおよびアニメーテッドメッシュオブジェクトのリポーズとアニメーション化を、アプリケーション内で直接実行することができます。

ユーザは、Vueのリグドメッシュフォーマットに変換されたメッシュ(完全にリグ化されアニメーションがついたメッシュをColladaを経由して読み込む、またはMaxToVue exporterプラグインを使って3ds maxから直接書き出す)を使って、Vueの内部から直接オリジナルのカスタムポーズとカスタムモーションを作成することができます。 Vueのプリアニメーテッドメッシュは直接サポートされています。

インバース・キネマティクス

たとえばリグメッシュで作成したキャラクターの腕を引っ張ってみましょう - するとその引っ張りに対してIKソルバが自動的にボディ全体の位置を調整します。

ColladaのIK情報は、Vueのリグメッシュフォーマットに変換される際に自動的に読み込まれます。

インバースキネマティクスのおかげで、Vueシーンに含まれるキャラクタのポージングをより正確且つ簡単におこなうことが可能です。

より簡単なポーズとモーションの取扱い

新しく追加された「モーションブラウザー」を使うと、リグメッシュに適用する新しいポーズやモーションを視覚的に選択することができます。 モーションブラウザでは、リグメッシュにポーズやモーションを適用する前に、その内容をインタラクティブに確認できます。

よく使用されるポーズやモーションはスケルトンエディタ内に直接リストされ、後々リグメッシュのポーズを選択するときにも便利に使えます。

業界をリードする「風」アニメーション機能

Vueでは、風は雲や波、そしてSolidGrowth植生とEcoSystemに作用することができます。 風や微風の適用範囲は、グローバル/植生単位/ベンチレータから選択できます。

グローバルな風と微風

グローバルな風は大気エディタからコントロールされ、シーン中の全てのSolidGrowth植生とEcoSystemsに適用されます。

グローバルな風は、風にざわめく木の葉や、いきなりの突風になぎ倒される木々など、自然景観に膨大な量の動きとリアリズムを与えます。

植生ごとの風

各SolidGrowthの植生(もしくは植生のグループ)はそれぞれ別の風のアニメーションをつけることができます。

植生ごとに表示される風向きを示す矢印を使用して、風の方向と強さをインタラクティブに制御し植生の反応をリアルタイムに表示できます。

風の矢印にアニメーションをつけることで、風の効果を時間によって緻密に変化させることができます。

風による変形に対するモーションブラー

風の影響を受けた樹木の変形に対して、Vueはオプションでモーションブラーを適用することができます。 これは、風に吹かれる木々の滑らかな動きを完璧に再現するために、不可欠な要素です。

指向性ベンチレータと無指向性ベンチレータ

これらの風ジェネレータは、シーンの中を移動するオブジェクトの動きにリンクした、局所的な風の効果の作成機能を大幅に強化します。

無指向性ベンチレータは風を(点光源のように)一点から全方向まで吹かせますが、指向性ベンチレータは(スポットライトのように)円錐状の範囲内に限定されます。

ベンチレータは、単体の植生、植生のグループ、EcoSystemに効果を与えることができます。

両タイプのベンチレータはともに、逆流させて「吸入」させることもできます。 ベンチレータはシーン中を自由に移動させたり、アニメーション付けされたその他のオブジェクトにアタッチさせることができます。

風の生成に関するパラメータはアニメーション化することができ、様々な効果をもたらします。

Click to follow link
Click to follow link
Click to follow link

アニメーションレンダリングオプションを使用したアニメーションの最適化

Vueには、アニメーションレンダリングを最適化し高速化するためのオプションが備わっています。 ちらつきを低減するSolidGrowth 4レンダリングテクノロジに加えて、決定論的アンチエイリアシング、マルチフレームアンチエイリアシングそしてディスタンスブラーを有効にすることができます。

偶数、または奇数フィールドのインターレースと非正方形ピクセルで、カスタマイズ可能なタイムコードフレームのマーキングを付け加え、あるいは、自動照明焼き付け の特徴を押し出しブロードキャスト質感をレンダリングします。

ポストレンダーエフェクトをアニメーション化し、シングルショット内でカメラを切り替え、カメラとライトを外部アプリケーションと同期し、モーショントラッキング情報を読み込みカメラモーションを最終コンポジットに書き出す・・・こうしたフローをVueは実現します。