スタンドアロンアプリケーションとして使用する場合Vue xStreamとVue Infiniteの機能はまったく同等であり、本ページ記載の内容は共通しています。

ソリッドレイトレーシングを基盤にしたVueのレンダリングエンジンは今日のあらゆるハイエンド機能を取り込んでいるだけではなく、膨大なポリゴンカウントを高速に効率よく処理できる際立った能力を備えています。

Vue特有のテクノロジーは、大気エンジンとの統合、およびEcoSystemや直接生成地形のレンダリングの最適化を可能にしました。  Vueのレンダリングエンジンは、すべてにおいて優れたパフォーマンスを実現する、最高品質のイメージとアニメーションを生み出します。

高度なレンダリング機能とコントロール性能

Vueのレンダリングテクノロジは、柔軟で使いやすく作る側の身になったアプローチをとりつつ、非常に精密なコントロールを提供するために必要なすべての機能を備えています。

アンチエイリアシングと被写界深度

アンチエイリアシングの設定には、明瞭・シャープ・スムーズ・ブラー・自動の五種類の異なる手法のほか、オプションのmipマッピング、オブジェクトとテクスチャのアンチエイリアシングの精度を設定するスライダを利用することができます。

VueはGPUの能力を使用することで、薄いポリゴンメッシュのアンチエイリアシングを高速化することができます。

Vueのアンチエイリアス手法はサンプルのディストリビューションを最適化することにより、結果として非常に滑らかなエッジと非常に高品質なイメージを実現しています。

また被写界深度は自由にユーザが定義することができ、滑らかでプログレッシブな結果を提供します。

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高速なハイブリッド被写界深度

エッジベースアンチエイリアシング

新しいエッジベースのアンチエイリアシングアルゴリズムは、従来のカラーベースのアンチエイリアシングスキームを補完するために追加されました。 それぞれのアンチエイリアシングスキームは個別の品質スライダから微調整できる上、個別のオン/オフも可能です。

ちらつきの少ないEcoSystemレンダリングテクノロジー

遠くの植物ががちらついてしまう現象は、自然の風景をレンダリングする際に最も課題になる状況の1つです。

Vueは数百万の植生を含んだシーンを作成することができます。これは、レンダリングエンジンはあらゆるフレームのあらゆるピクセル - 膨大な数にのぼる重なり合ったポリゴン - を処理する必要があり、アニメーションのちらつきに対処するための高度なアンチエイリアス処理を必要とする、ということです。

SolidGrowth 4テクノロジは、テクスチャフィルタリングやプロプライエタリなアンチフリッカリングアルゴリズムといったテクニックを使って、もっとも高密度なエレメント群やアニメーションシーンを、ちらつきを最低限に抑えながらレンダリングすることができます。

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レンダリング効果とイメージ補正

Vueには、プロジェクトごとに異なる要求に応えるアウトプットを提供するための、様々なレンダリング効果やイメージ補正機能が搭載されています。

たとえばナチュラルフィルムレスポンスは、映画のフィルムのような品質を、最終イメージにもたらします。

また、自動露出機能はシーンの中の光量に基づいて、照明不足や露出過多の領域を自動的に調整しバランスをとります。

ガンマ、彩度、ゲインおよびヒューシフトといったイメージ補正機能によって、Vue内で最終出力を微調整することも可能です。

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グローバルガンマコントロール

Vueは内部的に線形ワークフロー(ガンマ=1)を使用していますが、パイプライン中の他のエレメントは異なる設定を用いているかもしれません(カメラとモニタは一般にガンマ2.2)。

Vue内のガンマを自由にコントロールすることでパイプラインとの完全な一貫性を保証し、色や照明においてより忠実な最終イメージをもたらします。

テクスチャや色の表示に使用するガンマと同じように、デフォルトの入力/出力ガンマ設定を定義することが可能です。

Vueにはクイックキャリブレーションツールも付属し、モニタのディスプレイガンマの調整も簡単です。

自由度の高いレンダリングオプション

レンダリングコントロールパネルでは、レンダリングに関するすべてのパラメータの正確なコントロールが行えます。 臨機応変にクオリティを犠牲にすることなくスケジュール通りにレンダリングを行えます。

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360度レンダリング

分散レイトレーシングか、ハイブリッド2.5Dモーションブラーを選択し、スーパーサンプリング、柔らかい影、ぼやけた反射、被写界深度、コースティクス、その他のレベルを微調整できます。

また、Vueでは任意のビューポートでレンダリングを実行できます(三面図表示を含む)。 ビューポートのレンダリングは固有の品質が設定されており、メインのレンダリング設定とは異なります。 これは、ドラフトとプロダクションのレンダリング品質を即座に切り替えられるということです。

パノラマレンダリングと球面レンダリング

Vueには、標準レンダリングのほか、最大360度の角度調節可能な球面パノラマレンダリング機能が備わっています。

これは、環境HDRイメージと背景を作成し書き出す場合に便利です。

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カメラ収差の例

カメラ収差

現実のカメラレンズは光学ガラス(またはそれ以外の屈折性の素材)を使って作られていますが、100%歪みのないレンズを作ることは事実上不可能です。

Vueはリアルさを追求し、現実のレンズに生じる歪曲収差(樽型収差/糸巻型収差)を再現できるようになっています。

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mental rayおよびV-rayとの互換性

Vue xStreamは、Sun & Sky、フォトメトリックライト、分散バケットレンダリングといったmentarl rayの特定のテクノロジと互換性があります。

またVue xStreamは、V-rayのSun & Skyテクノロジにも対応しています。

3ds max、Maya、Softimage上のVue xStreamは、こうした機能にあわせて自動的に設定を調整します。

自由度の高いレンダリング

Vue xStreamの空や大気エフェクトは、たとえばmental rayやV-RayのSun&Skyを使用する場合などに、簡単にレンダリングのオン/オフを切り替えられるようになっています。 それだけではありません。シーンのホストアプリケーション部分のパフォーマンスチェックをおこなう場合など、Vueのすべてのコンテンツを一度に無効化することも可能です。

Vueの大気エフェクトと、ホストアプリケーション上で動作している他のボリュメトリックプラグインの相互関係が大きく向上しています。

シーンスケールの整合

Vue xStreamは、Vueエレメントとホストアプリケーションそれぞれのエレメントのサイズが不整合を起こさないように、単位系を自動的に調整する機能を備えています。 ですから、Vue内で1立方メートルの立方体はホストアプリケーション内でもちょうど同じサイズになります。

また、Vueとホストアプリケーション間のスケール非をカスタマイズすることも可能です。

ライトの整合

次の三つのオプションを使って、Vue光源とネイティブライトを個別に調整することができます: 自動/Vue内の光源を無視/マニュアル(Vue光源とネイティブ光源を個別に編集)

影の密度についても、ホストアプリケーション(Max、Maya、SoftimageおよびCINEMA 4Dのみ)との整合が取れるよう自動設定されます。

また、必要に応じてVueのラジオシティの明るさをよりホストアプリケーションと近付けるために、手動でコントロールすることも可能です(専用のオプションを使用します)。

レンダリング時間

ホストアプリケーションのレンダリング設定を、Vueの設定に合わせて自動的に調整することができます。 結果として、ホストアプリケーションでのレンダリング時間はVueのスタンドアロンモードを使用した場合と整合性が取れたものになります。

高速なスタンドアロンレンダラ

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Vueのスタンドアロンレンダラを使用した場合、シーンの編集作業中もバックグラウンドでレンダリングをおこなうことができるため、かなりの時間を節約することができます。 これは、単独マシンでの環境で作業するには非常に有効なやり方です。 スタンドアロンレンダラは視覚インターフェースに多くのリソースを費やす必要が無い為、 レンダリングにより多くのメモリを割り当てることができます。

バッチレンダリングインターフェース

レンダリングジョブは、バッチレンダリングインターフェースから簡単にバッチ処理をおこなうことができます。

使いやすいネットワークレンダリング

HyperVue™とRenderCow

Vueには、PCとMacの混在したネットワークで簡単に実行できる、分散レンダリング機能があります。 RenderCow™ ノードを制御するHyperVueマネージャを通してレンダリングジョブの高速処理が可能になります。

レンダリングノードは必要に応じて間接的に自動更新されます。 さらに、e-onのSmartCow™テクノロジによって、レンダリングの実行中にノードを追加することもできます。

Vue 11 xStreamには、RenderCow 5台分のライセンスが付属しています RenderCowの台数は、追加ライセンスを購入することで増やすことが可能です。

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インタラクティブなネットワークレンダリング

インタラクティブなネットワークレンダリング

インタラクティブネットワークレンダリングにより、ネットワークレンダリングは透過的なものになりました!

このモードに切り替えると、Vueでのレンダリングが、遅延なくごく自然に開始されます。 そして、レンダリング中は、インタラクティブ・ネットワークレンダリング・コントローラがネットワーク上のすべてのレンダリングノードと静かに連絡を取り合い、仕事を分担します。 この作業は、メインのコンピュータがレンダリングを続けている間、バックグラウンドで行われます。 ネットワーク上のコンピュータがたくさん参加すれば、レンダリング作業はどんどん速くなりますが、その際にあなたのコンピュータが他のコンピュータの反応を待ったり、遅くなったりすることはありません。

外部レンダーファームとの統合

Vueをいくつかの異なるアプリケーションが動作しているレンダーファームに統合する必要があるときには、オプションのスタンドアロンRenderNode*を利用することができます。

RenderNodeはコマンドライン型のレンダラで、BackBurnerなどの大規模レンダーファームマネジメントツールと一緒に動作するように設計されています。

*RenderNodeライセンスの管理・運用には、オプションのe-on License Serverが必要です

Vueのネットワークレンダリングに関するより詳細な情報は、こちらをご覧ください