Nighttime at Pandra
メイキング・オブ "Nighttime at Pandora"(パンドラの夜) by Yoro映画「アバター」を観て息を飲むような景色に感銘を受けた私は、自分でもあんな世界を Vue で作ってみたい、せめてチャレンジだけでもしてみようと思いました。 最初にとりかかったのは、衛星パンドラの密林づくりでした。時間設定は夜です。 次にとりかかったのは、前景を横切る太い枝づくりです。 この作品のアイキャッチャーだと考えていたので、もっとも注意を払いました。 はじめは ZBrush を使って、細部までモデリングで作りこみ、とても見栄えのよい枝ができたのですが、Vue に読み込んでみたら、ポリゴンを減らしてもリソースの半分を取られてしまうことがわかりました。 これでは話になりません。別の手段を考える必要がありました。 次に、枝の表面や下のほうに植生を生やして、衛星パンドラ風の色に調整しました。 ここで EcoSystem ペイントの登場です。 枝はびっしりと苔で覆われているというのが、私のイメージでした。 それを再現するために、Martin Frost のSacred Bamboo を読み込み、極端に縮小して、ニュアンスの違ういろいろな青で塗り重ねていきました。普通の青、ターコイズブルー、青緑、紫がかった青、などなど。 バランスのよい配色と分布ができるまでには、結構な時間がかかりました。 さらに、いろいろな植生を全体に配置しました。 これで、前景の作業はだいたい終わりです。 色の微妙なバリエーションを強調するために、弱い点光源をひとつ配置しました。 その後、偶然にも Tomas Aceytuno 氏の Mystical Trees という素晴らしいパッケージに出会いました。これぞまさに、この作品の背景に求めていたものです。 配置してみると、私が心に描いていたとおりの光景として、シーンがたちまち息づき始めました。 ここで再び、EcoSystem ペイントを使って、新しく配置した木に苔をまぶしていきました。 背景の仕上げに、大きな植物を配置して空間を埋めました。 完成まであと一歩です。私の夫は、最終バージョンよりもこちらの方が好きなんですって。 でも私は、なにか生き物がいたほうがステキだと考えました。 この時点で、リソースは 46% でした。これだけの植生や環境を配したわりには、優等生の数字だと思います。 おかげで、Poser フィギュアを読み込むことができました。 前もって作っておいた戦士ナヴィを Vue に読み込み、オブジェクトとして保存しましたが、それでもやはり、リソースは 12% まで減ってしまいました。レンダリングに問題が出なくてよかったです。 私の作品に関心を持ってくれてありがとう。ハッピーレンダリング! |