この「メイキング・オブ」は、毎週お一人の Vue コミュニティメンバーにスポットライトを当てるページです。 世界中でたくさんの人々が、Vue の製品ラインを使って素晴らしい作品を紡ぎ出しています。そんな皆さんに作品の作り方を解説してもらい、ノウハウを共有できれば、というのが、このページの狙いです。

恐竜という太古のロマンに心魅かれる方は多いのではないでしょうか。子どものころに博物館ではじめてその存在を知って、ハートをがっちり掴まれた方も、なかにはいらっしゃるでしょう。 魅惑的なボディラインに鋭い歯。種類によって大きさもさまざまで、先史時代をテーマに作品づくりをするときには欠かせない題材です。 今回お迎えする Raul Lunia 氏は、恐竜作品の達人。アベリサウルスをスターに仕立てる方法を披露してくれました。

 

メイキング・オブ"Abelisaurus"(アベリサウルス) by Raul Lunia

アベリサウルスは、白亜紀後期(8,300~8,000万年前)に現在の南アメリカ大陸に生息していたとされる、アベリサウルス科の獣脚類恐竜です。 頭骨の一部しか発見されていませんが、二足歩行の肉食動物で、全長は 9 メートル(30 フィート)近くあったと考えられています。

アベリサウルスという学名は、発見者であるアルゼンチンの地方博物館館長、ロベルト・アベル氏の名前にちなんでつけられました。

この恐竜は LightWave 3D でモデリングして、Poser でリグ付けしています。 その後ファイルを保存し、Poser シーンとして Vue 7 に読み込みました。 低い POV(視点)から見上げるようにして、恐竜を構図の中心に置いています。

このシーンはライティングが肝でした。光源を2基追加して、ひとつを陰になる側に置き、水色にして、暗さを和らげました。

もうひとつは白いスポット光源です。恐竜の頭部を照らして、他の要素からひときわ明るく浮き上がって見えるような効果を狙いました。

大気にはスペクトラル大気を使用し、照明モデルはグローバルラジオシティにしました。 大気エディタの設定は以下のとおりです。

カメラについては、恐竜の頭部に視線を集めるために [ブラー] を 10% に設定しています。

また、メタクラウドを追加して、空にアクセントをつけました。 メインの雲の色はピンクです。

どうもありがとう! Raul Lunia